「大田圏域認知症支援ネットワーク」の設立とその7年間の活動

 大田圏域認知症支援ネットワーク(以下当ネットワーク)は、2011年に設立され、医療・介護・行政における幅広い領域からの世話人(表1)や会員(参加者)を集めながら、地域における認知症への理解や支援の輪を広げてきた。設立当初の目的として、① 認知症に対する知識向上に努め、かかりつけ医機能の充実と病診連携・病病連携の推進を図り、認知症診療の地域医療向上を目的とする。② 認知症に対する医療・介護・福祉(行政)との連携を促進し、認知症患者が切れ目なくサポートを受けられる体制を構築する、の2項目が掲げられ、具体的には、表2に掲げるような講演会開催を中心として、圏域の認知症支援に貢献してきた。

 この期間の国における認知症対策として、21012年に20132017年度における「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」が作成され、さらに2015年1月には「認知症施策推進総合戦略〜認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて〜(新オレンジプラン)が公表されている。これらの認知症施策が繰り上げられた背景には、今後予測される急速な高齢化により2025年には700万人と予想されている認知症患者の増加に対する国をあげて取り組みがある。

 当圏域においても、認知症サポーター・キャラバンメイト養成、認知症ケアパス作成や認知症カフェの設置、初期集中支援チームの活動開始、連携型認知症疾患医療センターの指定などが行われており、今後「認知症疾患医療協議会」が設立・招集される見込みとなっている。当ネットワークでは、国の施策を先取りしたテーマでの講演やグループワークも行われ、その役割を十分果たしてきたと考えられる。この時期において、第12回世話人会で当ネットワークを認知症疾患医療協議会へ向けて発展的に解消することが決定され、このネットワークを終えることとなった。今後は、協議会において、より広域的かつ地域の各種の機関の意見を網羅した方針に基づいて、当ネットワークの世話人が協議会の中核となって、認知症対策のさらなる発展が期待される。

    

表1:世話人(敬称略)

代表  大田シルバークリニック          岡田 和悟

副代表 石東病院                 橘   久之    

世話人 うめがえ内科クリニック    梅枝 伸行

    大田市地域包括支援センター  皆田 絹代

    大田市立病院         杉本 奈々絵

    島根県県央保健所                    中本  

    大田総合医育成センター     山形 真吾

    加藤病院          山口 拓也    

表2:講演会一覧
第1回から第12回講演会の日時、演題名、演者
講演一覧.pdf
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第12回大田圏域認知症支援ネットワーク 講演会を開催しました。            日時:2017年12月13日(水) 19:00〜20:30                        会場:「あすてらす」 3F第1研修室

座長 大田シルバークリニック 院長 岡田和悟 先生                                          報告:大田市認知症初期集中支援チーム経過報告                                                    演者:大田市地域包括支援センター 皆田絹代 氏                                                  特別講演:『認知症患者を地域で見守る』                                                                  演者 徳島大学病院神経内科臨床教授 和泉唯信 先生

大田シルバークリニック 

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